我が家は二度の引越しを含めて、12年ほど使っていたエアコンがありました。
一応、毎年業者さんにクリーニングをお願いしてお手入れはしていたし、問題なく使えていたので、新しいのが欲しいと思いつつ使い続けていました。ところが二度目の引越しの後に、どうも変な音がするので修理専門の業者さんを呼んで見て貰う事に。
すると、驚いた事に「もうこのエアコンは触っちゃダメですよ。型も古いですが、おそらく引越しの度に付けたり外したりしていたからでしょうがコードやプラグがもう使えなくなってます。火事になっちゃったら大変ですよ」と、怖い事を言うではありませんか。
おまけに「このエアコン、久しぶりに見た型ですね?」と笑われる始末。確かに年代ものではあったのですが。
「危ないのですぐに取り外して帰りますね」 と、次のエアコンも買ってないのに、危険だから心配だということで、その場で外してくれました。
そして、どこが劣化していて、何がいけなかったのか教えて貰いました。
取り外す時に業者さんが、「これ、慎重に扱わないと勝手に落ちて来るかも知れないくらいあちこちダメージだらけなので」と本当にそーっと時間をかけて、クリーニングしても取れなかった黄ばみだらけのエアコンを外して見せてくれたんです。
言われた通り、コードはちぎれそうになっているし、プラグも変形していました。
そして、あまりに古いエアコンって使えば使うだけ電気代が嵩むと教えて頂き、それほどまでに古い物と最新で売られているようなエアコンでは電気代が露骨に違うのだろうかと聞いてみると、唖然とするくらい買い替えれば電気代の節約にもなる事を知ったのです。
夏は電気代が高いので、なるべくならエアコンを使わずに扇風機で凌いでいたつもりでも、猛暑が続くとさすがに連日エアコンをつけていました。
毎月の電気代が春や冬に比べるとかなり跳ね上がっていたので、常に電気代を気にしてエアコンを使っていました。
時々、変な匂いがしているような気がした事もあったと言えばあったのですが、冷えには問題なかったのであえてスルーして使い続けていたのです・・・。
何と危険な事をしていたのだろうと恐ろしくなりました。きっとたまにしか匂わなかったけど、既にその時から危険サインが出ていたのでしょう。
私はまたクリーニングの時期になれば、その匂いも解消して貰えると思っていたのですから。
ちなみにその業者さんは修理専門であって、エアコンの販売はしていないので、まだ使えるものなのに買い替えを進めて、新しいエアコンを売りつけるような事はなかったのですが、ただ取り外しただけでなく色々な事を教えてくれて親切な方でした。
「もう処分するから分解してもいいですよね」と、古く黄ばんだ我が家のエアコンを少し分解し、錆や汚れ、パーツの劣化や破損部分などを全部見せてくれたんです。便利な物も使い方を間違えれば危険ですね、やっぱり。
大きなトラブルになる前に撤去して貰って本当に良かったと思いました。
その後、すぐに新しいエアコンを購入し、またその業者さんにエアコン取り付け工事をして貰ったのは言うまでもありません。